給与前払いシステムのメリットと注意点

給与の前払いシステムとは、文字通り、定められた給料日より前に勤務した分の給与を繰り上げて支給する仕組みです。

従業員にとっては、家族の入院や冠婚葬祭、転居などで急な出費が必要な場合にすぐに資金が準備できるので大きなメリットとなります。近年では正社員だけではなく、派遣社員やパート、アルバイトにもこの制度を適用している企業が増えつつあります。その背景としては、若い世代を中心とした企業からの離職率の増加傾向があげられます。定められた給料日以外でも、申請をすれば現金が手に入る前払いシステムは、離職者をつなぎとめる大きな要因の1つとされています。

従業員側および企業側の双方にメリットがある給与の前払いシステムですが、導入するにあたって注意すべき点もあります。多くの企業では、前払いシステムを導入する際に実際の支払い業務は外部のサービス会社に委託します。そこで気をつけるべきことは、社員から前払いの申請があったときに実際に支払う窓口になるサービス会社との調整など初期投資に費用がかかるということです。

システムが確立されれば前払い業務の負担も軽くなるのですが、立ち上げるまでが一苦労です。また、給与計算のもととなる勤怠データをサービス会社に提供する際、セキュリティーを万全にする必要があります。事業の内容によっては、部署ごとの稼働状況が機密情報となる場合もありますので、データの漏洩が無いように留意することが重要です。

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